火事
先週の土曜日、近所で火事があった。
他の店ではもう扱っていないと言われた、とある昔ながらの良いものが売っていた店。
2度ほど買いものへ行った。感じの良い老婆が応対してくれた。もう一つ買い足そうかと思っていた矢先だった。彼女は無事だろうかと子どもたちと思いを馳せた。
家にも物にもあまり思い入れはない。死んだら終わりだし何か生きていた証を残したいとか残して欲しいとかそういった感情は理解は出来るがあまりない。
でも生きている間に、思い出深い家や写真や服やその他いろいろなものが燃えて灰になるのは耐え難い。人生の終わりに差し掛かっているとそれはなおさらずっしりと重く影を落とすように感じる。切ない。身を斬るような想いだ。